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※以下は私個人の意見です。また、知識も不十分な人間が書いたものですので、
 稚拙且つ事実誤認の可能性があると思われます。ご了承ください。

ノーベル平和賞問題、今後の動向が非常に不透明です。
尖閣諸島問題は二国間の問題でしたが、今回は「欧米vs中国」。
国際社会への影響度は尖閣問題の比ではないでしょう。

現時点では、中国サイトから今年のノーベル平和賞のニュースを検索することはできません。
徹底した言論抑圧が行われています。
逆に、外向きには「内政干渉」と黙殺し、ノルウェーへの制裁を仄めかすなど、
徹底抗戦の構えを見せています。

■「劉暁波 ノーベル賞」で検索すると「法律、法規、政策に適合しないため表示できません」との表示。
 今回は「政策」に適合しないのでしょうか…。
検索不可。


つまり、中国指導部は、「外」は抑え切れるが、「内」は抑え切れないと認識していることになります。

「外」への自信は、「市場」。
改革開放後の経済発展により13億という豊富な人口を抱える中国の世界経済への影響度は、
他国がそれを敵に回したくないほどに大きくなっています。
そして、それを中国は理解し、利用しているわけです。
尖閣問題での先手先手の外交もこの自信に裏打ちされたものと言えるのではないでしょうか。
今回も、市場の優位性を嵩に懸かってヨーロッパの切り崩しを工作しているそうです。

しかし、「外」に対してこれほど自信を持ちつつ、
自分に都合の悪いことは「途上国」という口上で逃げ切ろうとしています。
環境問題への対応、人民元切り上げ、人権問題…。
この点が他国(特に欧米諸国)が中国へ不満を抱く原因となっており、
そして、ノーベル平和賞を利用してその不満を示したと言えるでしょう。

「内」への憂慮は、「不満」。
この13億という数字は、「市場」にあると「魅力」になりますが、「社会」にあると「混乱」を齎します。
「共産党」という強大な力で抑えつけていますが、13億が一枚岩になることは到底ありえず
民族問題や経済格差といった綻びが顕在化すると、一党体制崩壊、社会不安定化を招く恐れがあります。

確かに、これまでの中国経済の発展は「共産党」という何でもありな絶対的権力があってこそ
成功し得たものかもしれません。
日本では例えば「リニア新幹線は2027年の完成を目指す」などと悠長なことをやっていますが、
中国では小平の「改革開放は纏足女みたいのではだめだ。大胆にやれ。」
という言葉に端的に表れているように即断即決です。
(企業の意思決定にも似たような個所があります。)

しかし、権力の裏には腐敗があります。
言論は統制され、中央を批判するメディアは皆無ですが、この子供騙しがいつまで奏功するのでしょうか。
「愛国だが愛党ではない」という言葉を多くの中国人から聞きます。
情報のスピード、量が革命的に進化した今日、多くの中国人が共産党の限界に気づいているのです。
世界第二位の経済大国となったからには、量(スピード)だけではなく、質の発展も目指すべきときに
きているのでしょう。

※香港では、共産党批判もありです。ノーベル平和賞も普通に報道されています。
そのため、大陸から香港のサイトへはほとんどアクセスできません。
海外メディア以上に中国人への影響度が高いため、やはり統制しているのでしょう。

■香港での報道
香港での報道

「先富後富」。
小平の掲げた経済政策です。
「先富」は達成しました。では、「後富」はどう完成させるのか。
共産党の限界を知った「先富」の人々と、いつまでも富を手に入れられず苛立つ「後富」の人々。

内外の様々な矛盾の中で、中国という大国は大きな曲がり角にやってきたのかもしれません。
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2010.10.09 Sat l 雑感 l コメント (7) トラックバック (0) l top

コメント

先日の問題にて
中国が日本へ対してレアアースの輸出を規制したことを「報復」として欧米のメディアでは大きく取り上げられていて、それが今回の受賞の後押しをしたのではないかと報道されていました。中国の対応は…だもんね。
2010.10.09 Sat l ぎゃなご. URL l 編集
No title
謙虚な前書きが君らしいけど、何と深い考察。
2010.10.20 Wed l ごせき. URL l 編集
No title
僕は、今月カナダで学会発表したときに、たまたま中国系の研究者が多かったがために、この問題でかるく議論するはめになってしまった。英語で専門分野じゃない(あれ?学部時代はこれがド・専門だったきが、、、、)トピックで話するって辛かった、、、とんだとばっちりでした。
っていうか、東京帰ってきてたんだね。12月こそは会おうぜ!!
2010.10.25 Mon l リス1号. URL l 編集
センイル チュッカヘッソヨ!
 アンニョンハセヨ?センイル チュッカヘッソヨ。
20日にメール送ったのですが、届いていないみたいですね。兎に角おめでとうございます。
 最近連日報道される中国のデモに対し、非常に不愉快に感じていた時、リュウロン氏のブログを読ませていただいて「成程!」と思いました。
 逆に日本から離れていて、今の日本政府の動きどう言う風に見えますか?FROM:キョヌ
2010.10.26 Tue l キョヌ. URL l 編集
No title
龍ちゃん
こんなに大事になって、気がかりでなりませんでしたが、元気そうで何よりです。
10月帰国してたんだね!!
会いたかったなー。。
次回に期待します!!

気をつけて!!


2010.11.07 Sun l 亜希子どす。. URL l 編集
ご無沙汰しております。
ご無沙汰しております。
中国ではこのサイトつながらないから。。。
昨日から日本出張です。中国国内ではノーベル賞の報道は何もありません。。。
2011.01.05 Wed l HOUI. URL l 編集
ありがとうございます。すみません。
みなさん。
コメントありがとうございました。
また、返事が遅くなり申し訳ございません。

ぎゃなごさん。
レアアースでは日本のみならず世界を敵に回しましたからね。
間もなく中国中央の指導者の世代交代。どうなっていくのか、今後に注目です。

ごせきくん。
どうも御無沙汰。
謙虚なのではなく、実際そうなので仕方ありません。
次回は会って飲みたいね。

リス1号くん。
カナダか…。世界中飛んでるね。
今更だけど12月もダメだったね。次はいつになることやら…。

キョヌし。
返事遅くなり申し訳ないです!!!
日本政府は…まあ、こんなもんじゃないでしょうか。
今はロシアとやり合っていますが、現状維持できれば御の字かと。

亜希子し。
どうも御無沙汰してます。兄さんは元気ですか???会いたいなあ。
こちらは大丈夫ですよ!!!心配ありがとう。

HOUIくん。
コメントありがとう。
まあ、政治のことは政治家に任せて、僕らは僕らの仕事を黙々とやっていこう!!!
2011.02.13 Sun l りゅー. URL l 編集

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